南フランスのBien-êtreな暮らし

Simple life が心身にいいのでは?という観点で生活習慣を変えてみた。

バノンがチーズになっちゃった!? Fromage Banon

モニャの弟さんは、ヤギをメインにした酪農で働いています。以前は違う仕事に就いていたそうですが、元々動物好きだったのと、チーズ作りに興味を持ち、意を決してキャリアチェンジしたそうです。農業・酪農王国のフランスは若い人たちに農業・酪農に就く事を斡旋しているようで、訓練校に通っていた間は国から助成金が出ていたようで、経済的に不安が無かった事もこのキャリアチェンジの手助けになっていたようです。しかしながらこの助成金、現在もらっている月給より良かったそうで、納税者より助成金を受けている者の方が潤おうというフランスのシステムには疑問を感じずにはいられません。

酪農で働いている利点の一つは飢える事はないということ。こちらも弟のお陰で職人が作った新鮮チーズにありつける幸せがあります。今回は彼の住んでいる街、Banonには街の名を取った特産のチーズがあります。私の愛猫バノンちゃんもこの街で産まれたので同じ名前を付けました。

フランス人でもヤギチーズが苦手は人が結構いたりするのですが、日本人にはかなりきついかもしれません。私は過去に日本にお土産で家族や友達にあげた事があったのですが、不評でした。熟成が進んでるものはヤギ小屋の匂いにアンモニアが混じったような臭いがしたりするので、若いものを選んだつもりなんですが、それでも味、におい共に受け入れられませんでした。

さて、バノンチーズですが、その強烈ヤギチーズの中でも、強烈度は高いほうだと思います。特徴は栗の葉で包まれていて、チーズの表面に葉っぱの色が移ったせいなのか、茶色くなっている部分が見られます。中身はトロっとクリーミー。味はブルーチーズを食べた時のような、ちょっと喉にピリッと刺激がくるPicanteな辛さも感じます。私が日頃食べているものは加熱殺菌していない生乳で造られているものです。日本でも専門店で売られているようですが、日本は生乳で造られた乳製品の輸入は法的には大丈夫なのでしょうかね?ちょっと疑問に思いました。発酵食品であるチーズですので、各酪農家ごとでの製造過程や消費地までの流通過程で味の変化に影響が出てくるようなので、私が日頃食べているものとの味比べを今度日本に帰った時にしてみたいんですが、躊躇しています。だって、値段が5倍ぐらいなんですから!

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こんな感じで売られています。草餅が入ってそうなフォルム。

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ぱっかぁと開けてみちゃいました。