南フランスのBien-êtreな暮らし

Simple life が心身にいいのでは?という観点で生活習慣を変えてみた。

夏野野菜の王様トマトは水耕栽培で儲かりまっせ

フランスにまた猛暑がやってきました。本日は40度。6月にやってきた猛暑のせいで、うちの畑の野菜が死んでいっている中で、トマトは暑さに強いようでなんとか生き延びています。しかし、、、暑さのせいか実が大きくならず皮が厚く、改めて農業の難しさを痛感しました。

そのトマトですが、ヨーロッパでは水耕栽培がかなりのシェアを伸ばしています。綺麗な丸型の真っ赤な実はちゃんとトマトの匂いがあるのに、味がない。ロンドンにいた当時は原産地はオランダというのをよく目にしました。ん?トマトってイタリアのような暖かく太陽一杯の気候で育つ農作物ではなかったかしら?

最近フランスのドキュメンタリー番組で、その水耕栽培のトマトの事を特集していました。従来の土で作るものと比べて、一株で採れる量がより多く育つのも早い。水に化学肥料を加える事によって、害虫もつきにくく、ハウス栽培なので天候に左右される事もなく、確実にハイリターンを望めるという事で、現在フランスで売られているトマトの98%のシェアを占めるようにもなったとの事でした。

生産者にはより利益与え、消費者には安い価格で提供出来てと、こんないい事ずくめって本当有り得るのでしょうか。この番組で、水耕栽培で作ったものと、従来の土で作ったものの栄養価を調べたところ、前者は後者と比べて、カルシウム▲63%、マグネシウム▲29%、ビタミンC▲72%、リコピン▲58%、ポリフェノール▲56%もの栄養素の低下が検証されていました。実際に食べ比べても、水耕栽培の方が実にも水分が多いかなと思います。種類はちがいますが、両者の切り口の断面の写真を比べてみたら一目瞭然なのです。

まずは、水耕栽培のトマト

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お次に、有機栽培のお店が所有する畑で採れたトマト 

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以前に、日本の農家さんがオランダに水耕栽培を習いに来て、ぜひこの技術を取り入れたいと語ってらっしゃったのをテレビで見た事があったので、もう日本市場でも大きなシェアを占めているかもしれませんね。