南フランスのBien-êtreな暮らし

Simple life が心身にいいのでは?という観点で生活習慣を変えてみた。

日本旅行 令和元年 Day-7 屋久島 ウミガメが産卵を見守る

前日行けなかった白谷雲水峡に朝に行ければと目論んでいたのですが、10時間歩いた次の日の脚筋肉痛でパンパン。平地を歩くのも一苦労。雨も降りそうだったので、この日はおとなしく車を借りて2日前に行けなかった島の西側をドライブする事にしました。

島の北西部にはウミガメが産卵に上陸する事で有名な永田浜があります。屋久島といえば山なのですが、ビーチもとても綺麗。しかも、島内で最も雨量が少ないとあって、雨模様の日だったにもかかわらず、ここだけは太陽を見る事が出来ました。

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黄金色に近い色の砂の永田浜

お昼には永田集落にある「ひとりしずか」さんという、オーナーが一年のうち大阪と屋久島で半年ずつお店を出されている、屋久島の食材を使った大阪の味を売りにされているレストランで食べました。さすが、レストラン激戦区の大阪でサバイブされているだけあって、満足の味でした。

それから海岸沿いに南を目指し、海岸に出来た野外温泉の湯泊温泉に入りました。この温泉、残念ながら写真を撮れなかったのですが、板で出来た塀で男女浴槽部分だけが仕切られているだけのほとんど丸見え状態。入るにはかなり勇気がいります。私達が行った時はラッキーな事に誰もいなかったので、目の前に広がる海を楽しみながらのんびりできました。

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ガジュマルかっけ~。

朝からドライブを始めて島を一周したら、余裕で夜の8時に永田に戻って予約をしていたウミガメの産卵観察会に行けると思ったのですが、見所が沢山ある屋久島、ついつい寄り道してしまい、夜ごはんを食べる時間が無くなってそのままウミガメに直行。この観察会は地元の方達が、ウミガメの生態を多くの人たちに学んでもらう事が年々減少している上陸数と産卵数を改善するために不可欠という考えで開催されているそうです。まずはスライドによる説明から始まり、無知な観光客の行動が産卵と孵化に悪影響を与えている事を知りました。例えば、卵を守る為にロープで囲んだ保護エリアに人が踏み込んでしまい、せっかく孵化した赤ちゃんが砂の中で圧死したり、砂を持って帰る人がいる為、産卵に不可欠な砂量を保てないなくなったりなどがある教えてくださいました。

必ずしもこの観察会でウミガメ見れるというわけではないのですが、この日は2時間待って、やっと見る事が出来ました。この浜に上陸するほとんどがアカウミガメで、この日もそうでした。何十年も産卵の手助けをされているウミガメを知り尽くしたガイドの方が、私達の目の前に現れた子はかなり綺麗でこの日の産卵量120個を超す長いものでラッキーだと言っていました。その前の日に現れた子は、サメに襲われたのか、甲羅の半分を失っていたそうです。痛そう~。屋久島で生まれたカメたちはアメリカまでの海の旅に出て、産卵の為に屋久島に帰ってくるという、長くて過酷な人生が先に待っているそうです。卵を産み終わった後の母カメちゃん、カモフラージュの為に砂浜を少し動いて他の場所の砂を掘って跡を残すそうです。生命を感じ感動しました。産卵を終えたカメが海に帰った後、卵を安全な場所に移す為に掘り起こすそうです!そんな手間な事をされていたなんて!密漁などでウミガメの命を脅かすのも人間ですが、助けているのも人間。後者の努力が実る明日がある事を祈ります。この観測会は http://-umigame.com/ こちらのサイトで申し込めます。