南フランスのBien-êtreな暮らし

Simple life が心身にいいのでは?という観点で生活習慣を変えてみた。

Permaculture  パーマカルチヤー 永続的な農業・文化 う~ん、奥深い

先週の Aix-en Provence は珍しく雨の日が続いたので、うちの畑の野菜たちはスクスクと、雑草たちはボウボウと育ち、大小無数のカタツムリも這いつくばっております。

農業に詳しい知人から色々アドバイスを受けながら試行錯誤しているのですが、その彼女が追求しているのが Permaculture。Permaculture とは、無農薬、無肥料、除草なし、不耕起で、自然と共存して農作物を育てる農業のやり方です。Sustainability が重要視されてきたこの昨今、Permaculture という言葉とは農業だけでとどまらず、私達の生活環境と文化を見直す為にも使われるようになりました。そのPermacultureを構築したのは二人のオーストラリア人とされているのですが、彼らに多大な影響を与えたのが、日本人の福岡正信氏だそうです。恥ずかしながら私は彼の事を知らず、フランス人から教わりました。福岡氏は何冊が本を書かれているので、今度日本に帰ったら探してみたいと思います。ネットで見る限りでは今日の倫理的に問題のある農作物が出回る事も本の中で警告しているようなので興味深いです。

さて、うちの畑ですが、試験的に半分を従来通りに耕した畑、残りを Permaculture にしてみましたが、除草はやっぱりしてしまいます。根が木の如く頑丈になってしまう雑草はやはり見逃せないです。そして、憎っくきカタツムリを指でつまみ、「死ねぇぇ!」と叫んで遠くへ飛ばしています。私が Permaculture の真髄に到着するにはまだまだ遠き道のようです。

f:id:dezuko:20190501224241j:plain

手前の方、土手みたいになっているのわかりますか? 一応こちらが Permaculture 方式の畑で、奥に見えるのが普通の畑

南フランスはとにかく日差しがきつく、雨も降らないので、刈った雑草を藁状態にして土に覆いかぶせ、水やりの後の水分の蒸発を防ぐようにします。現に、この4日間水を全くあげていないのに、土の奥深くは湿っていました。これも Permaculture のなせる業です。